三重の法務労務コンサルタント

仕事(人事労務、海外人事、税務、法務など)で学んだことや、趣味(歴史や旅行など)で感じたことなどを記載します

長寿企業に学ぶ、経営で大切なこと

今、「長寿企業」が注目されている。なぜ、今、長寿企業なのだろうか。 考えられる理由の一つは、厳しい経済環境の中、企業の継続が年々難しくなっていることである。企業の倒産件数は、1990年を底に増加しており現在も高水準にある。こうした中、どうす…

中国の労働契約書(サンプル)

2006年、中国で現地法人を設立した時に作成したものです。 中国の労働契約書 契約の双方 雇用者 : 有限公司 (以下、「甲」という) 被雇用者 : (以下、「乙」という) 雇用関係を確立し、双方の権利と義務を明確にするために、「中華人民共和国労働…

中国労働法と日本労働法との違い

以下の内容は、2006年に中国現地法人を設立するときに調査し、2007年3月1日にヤフーのブログに載せていたものですが、ヤフーがブログを廃止したので、このブログ(はてなブログ)に再度登録します。 2006年時点での内容ですので、現在は少し変…

中国・大連への出張

15年ほど前に、大連に現地子会社を設立するために出張した時のことを、英作文の練習のために英語で書いてみました。 About 15 years ago, the company I worked for decided to make a factory in Dalian, China, so I traveled to Dalian about 5 times. …

海外勤務経験者の海外年金請求

日本の会社から海外の会社に派遣されて勤務する場合、通常、日本と海外の両方の会社から給与を支給されており、従来は日本の年金と海外の年金の両方に加入して保険料を支払わなければならなかったのですが、海外での勤務期間が短いと海外での年金受給権の最…

津城の歴史

私の三重の自宅から2㎞ほど離れたところに、本丸・西の丸の一部と内堀だけしか残っていないのですが、今はお城公園となって整備されている津城跡があります。隣に市役所と図書館があるので、私はそこへ車を止めて時々お城公園内で散歩しています。 この津城…

パワハラについて

○ パワハラとは パワーハラスメント(パワハラ)とは、一般的には、上司が部下に対し、職権などのパワーを背景にして、本来業務の適切な範囲を超えて、継続的に、人格や尊厳を侵害する言動を行い、精神的苦痛を与え、働く環境を悪化させ、あるいは雇用不安を…

パワハラと労災認定

○ パワハラでのうつ病も労災認定へ! 精神疾患や自殺に関する労災認定の判断基準が見直され、職場でのいじめや嫌がらせ(ハラスメント)によるストレスも、労災認定判断の査定項目に加えられることになりました。 今後、パワハラによるストレスでうつ病など…

労災保険法における通勤災害について

労災保険法では、通勤災害の定義を以下のように規定しています。 通勤災害とは、労働者が通勤により被った負傷、疾病、障害又は死亡をいいます。 この場合の通勤とは、1)就業に関し、2)住居と3)就業の場所との間を、4)合理的な経路及び方法により往復す…

労働条件の明示について

以前、労働条件の明示に関連する質問を受けたことがありました。 1件は、日本で採用され海外勤務をされている方から、入社したときに給与等の労働条件を口頭でしか聞かされていなかったが、翌年の4月から突然に説明もなく日本での月額数万円の手当を廃止さ…

高齢者大学の英会話教室

一昨年は、大阪高齢者大学の「大坂の史跡探訪科」というコースを受講したのですが、昨年は「英会話を楽しむ科」というコースを受講しました。 英会話のコースには、基礎コースと実践コースがあり、案内書には実践コースは基礎コースを修了された方を対象にし…

日本の女性天皇

国連の女子差別撤廃委員会が日本に対し「皇位を継げるのは男系男子のみ」として女性天皇を認めない皇室典範を女性への差別だとして問題視し、見直しを求めようとしたのですが、日本政府がこれに抗議したため撤回されました。 現在の皇室典範では「皇位は、皇…

男女共同参画社会について

女性の社会進出を推し進めるために、1999年(平成11年)に「男女共同参画社会基本法」が制定・施行されました。 この法律で、男女共同参画社会とは、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する…

高杉晋作・坂本龍馬とその妻たち

高杉晋作は1839年8月に、長州藩士、高杉小忠太(200石の上級武士)の長男として生まれています。 1852年に藩校の明倫館に入学し、柳生新陰流の剣術も学び免許を皆伝されています。 1857年に幼いころからの知り合いだった久坂玄瑞の勧めで吉…

織田信長

NHKの大河ドラマなどはたまにしか見ないのですが、何年か前に途中から時々見た時に、信長のそばで正室のようにふるまっている女性がいて最後に本能寺の変で信長とともに薙刀をもって戦っていたので、この女性は誰のことかと思って見ていたら、ほとんどあ…

ヘンリー8世と6人の王妃

以前、図書室で読んだ雑誌に、英語を上達するには学校での英語の学習のように知らない単語を辞書を引いて日本語に訳すのではなく、英語を多読して英語を英語のまま理解する方が良いと書かれていたのをみて、その教え通りにほぼ1年間1日2時間ほど辞書を引…

私の親父

私の親父は、大正2年に、香川県西部の三豊郡常磐町(現在は観音寺市)という所の小作農家の家に生まれています。 親父は6人いた兄弟姉妹のうち3番目で、兄と姉と、3人の妹がいました。 親父の若い時代の話は、親父自身や親戚の叔父さん・叔母さんやおばあ…

日本人の宗教観

私の小・中学校時代の頃の話ですが、我が家は祖母と両親と兄弟4人の7人家族の家庭でした。 当時、我が家には近所の家と同じように大きな仏壇と神棚があり、かまど(炊事場)にも小さな神棚があったのですが、毎晩ご飯が炊けるとまず我々が夕食を食べる前に…

親鸞と蓮如

浄土真宗の宗祖といわれる親鸞は、平家の全盛時代であった1173年に京都の日野の里で、日野家という貴族の家に生まれました。 親鸞が8歳の時に以仁王の令旨を受けて源氏が全国で挙兵し、戦乱に巻き込まれて都は飢饉に襲われています。 このような乱世の…

瀬戸内海の海賊

瀬戸内海の海賊(藤原純友と村上水軍) 私の出身地は香川県西部の観音寺という所で、瀬戸内海の近くで、海から2㎞ほど離れた財田川沿いにあります。 瀬戸内海は7世紀ごろからすでに海賊が多かったところだったようですが、10世紀前半に宇和島の日振島を…

大阪湾と淀川・大和川

一昨年の4月から1年間、大阪の高齢者大学の「大阪の史跡探訪科」というコースを受講していたのですが、ここでの講義を聞いて、今の大阪平野は3千年前には海であったというようなことを初めて知って少し驚きました。 大阪湾や淀川・大和川などの歴史的な変…

採用内定の取消について

以前、友人から聞いた話ですが、大学4年生の息子さんがいて、今年の就職活動は氷河期で苦労したが何とか内定先も決まり、丁寧に書面で会社から親に対して挨拶状までいただいた。 ところが、つい最近、体調が悪いので医者で診断を受けたところ、命に別状はな…

年齢計算に関する法律

年齢は,「出生の日より起算」(年齢計算ニ関スル法律第1項)し,出生日の応答日の前日に年齢が加算されます(同法第2項)。 ○ 4月1日生まれはなぜ早生まれか? 1. 学校教育法では、保護者は、「子女の満六才に達した日の翌日以後における最初の学年の…

少子化対策について

日本の合計特殊出生率は、1950年頃には4.2位だったようですが、その後次第に低下して1975年頃には2を割り込み、現在は1.3位になっています。 現在の世界全体の出生率の平均値は2.5位ですが、これを地域別に見ると先進地域の平均値は1.5位、…

営業秘密の保護と職業選択の自由

退職後の従業員による営業秘密の不正使用・開示に対する法的対抗手段としては、不正競争防止法、労働契約上の守秘義務および競業避止義務があります。 1.不正競争防止法 不正競争防止法は、営業秘密の保護を主要な目的とする法律ですが、営業秘密の保護が…

成果主義人事制度について

最近のマスコミの報道などを見ていて、多くの人が日本の成果主義人事制度を誤解しているのではないかということを感じています。 今の日本の人事制度は年功主義から成果主義に転換しているというような前提で、成果主義と年功主義のどちらを採用するべきかと…

株式の税金について

株式の配当と税金 株式の配当は、支払いの際に税金が源泉徴収されており、原則として、総合課税として確定申告をして税金を精算します。上場株式の配当については、総合課税によらず、申告分離課税を選択することもできます。 上場株式の配当の場合 上場株式…

フランスの結婚事情

フランスも、日本と同じように晩婚化が進み、結婚数は減少して離婚数が増加しているようですが、出生率に関しては、日本が約1.3人まで減少しているのに対し、フランスは逆に約1.9人まで増加して、ヨーロッパの中でも出生率の高い国になっています。 フラ…

業務命令による違法行為

○ 「上司から、『会社のためだ』と法律に違反する行為を命じられて、仕方なく従いましたが、その後、その違法行為が表ざたになって、上司とともに会社から解雇を言い渡されました。」という事例で、違法な行為とはいえ業務命令なのに、会社が社員をクビにす…

会社が行う健康診断

会社は労働安全衛生法などに基づいて、次の要領で従業員の健康診断をすることになっています。 1. 健康診断は1年に1回必ず実施します。 (労働安全衛生法66条1項、労働安全衛生規則44条) 会社は、従業員に対し、1年に1回、定期に健康診断を実施しなけ…

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