ドメスティック・バイオレンス(DV)については明確な定義はなく、もともとは夫婦間や恋人間における男性から女性への暴力を指して作られた概念のようですが、後に概念が拡張され、女性から男性への暴力もDVと認識されるようになったようです。
ここでいう暴力の形はさまざまで、身体的、精神的、性的、経済的など、多面的な要素を含んでいるそうです。
内閣府が令和2年に実施した男女間の暴力についての調査では、配偶者からの被害経験は女性が25.9%(何度もあった10.3%、1、2度あった15.6%)、男性が18.4%(何度もあった4.0%、1、2度あった14.4%)となっています。また、結婚をしていない交際相手からの被害件数は、女性が16.7%、男性が8.1%となっています。
以前からマスコミでの女性の4人に1人がDVの被害にあっているという報道に驚いていたのですが、あまり報道されていない男性についても6人に1人がDVの被害にあっているという調査結果にも驚きました。
私は、10年ほど前に会社で親しい独身の女性と結婚について話をしたことがあったのですが、彼女は世間では夫婦間のDVが多いようだがどんな男性が暴力を振るうのか分からないので、結婚をするのが怖いと言っていましたが今も独身でいるようですので、DVも最近若い男女が結婚しなくなっている原因の一つかなあと思いました。
私が実際にDVを見聞きしたのは今までに2件しかなくて、1件は中学時代の友人の家庭で父親が家族(主に母親)に暴力を振るっていたのと、2件目は30年ほど前に2年間ほど近所に住んでいたがその後引っ越しをした若い夫婦と幼稚園ぐらいの子供のいる家庭で、調理士をしていた旦那さんが美人の奥さんを殴っていたようで、よく奥さんの叫び声とその後の鳴き声が聞こえてきました。
内閣府の調査の女性と男性の被害者経験を足したら44.3%になり(同じ夫婦でどちらも被害者になっている可能性もありますが)、単純に考えたら10組の夫婦のうち4組はDVの被害を受けている(暴力を振るっている)ということになりますね。
ところが、大阪の商店街などで歩いている夫婦や恋人らしき人をみると、若い人も年配の人もほとんどの人がうらやましいほど仲良く手をつないで歩いているので、本当にDVの被害者がそんなにいるのかと不思議に思いますね。