職場へ業者からしつかい勧誘電話がかかってきており、断っても電話を切ってくれないので受話器をそのままにしておいて勝手にしゃべらせておくとかしても、またかかってくるので、何かいい方法はありませんか?」という相談を受けたので、対策を調べてみました。
一番大切なことは、「必要ありません」「もう電話しないでください」とはっきりと断ることのようです。
「結構です」「いいです」などのあいまいな返事だと、「契約を了承した」と相手にとって都合のよいように解釈されて、いいがかりをつけられるようです。
「今忙しいので」とか「考えときます」とかいうのは、相手に再度勧誘電話をかけることを許したものと解釈されて、「考えていただきましたか」などとまた電話をかけてこられて、面倒なことになるようです。
特定商取引法では、電話勧誘販売を行う場合、販売業者はまず会社名・販売員の氏名・販売しようとする商品を消費者に明示した上で、その電話が勧誘目的であることを明示しなければならず、さらに、消費者が契約締結の意思のないことを表示した場合は、再勧誘を行ってはならないこととなっています。
具体的には次のようになります。
- 事業者は、勧誘電話をかけて消費者に断られた場合には、すぐに電話を切らなければなりません。説明だけでも聞いて欲しいなどとねばる行為は禁止されています。
- 勧誘電話で「契約しない」という趣旨で断られた場合には、再度の勧誘電話をすることは禁止されています。
- 違反した場合には、行政処分の対象になります。
消費者トラブルの窓口として、全国に消費者生活センターがありますので、「しつこい勧誘電話」などで困っている場合には、そちらへ相談すると効果的なようです。